イタリア旅行 シチリア島のハイライト

イタリアのシチリア島

シチリア島は、ヨーロッパの地図に見るように地中海のほぼ中心に位置しています。古代ギリシャから近世にかけて、フェニキア、サラセン、ローマ、アラブ、ノルマン、ドイツ、フランス、スペインなど地中海の勢力が次々とシチリアを支配し、その都度、それぞれの文化を残した。シチリアの魅力は、様々な文明のモザイク模様を底抜けに明るい太陽の下に訪れることです。

シチリア観光にあたっては、車による一周コースが一番便利です。その際、パレルモ起点の5日間コースが考えられます。また、パレルモカターニアタオルミーナをベースにするのもよいです。

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パレルモとモンレアーレ Palermo Monreale

パレルモシチリアの玄関口のひとつ。シチリアの州都で人口約70万の港町です。モンテ・ペッレグリーノ山ザッフェラーノ岬の間の天然の良港に港を開いたのはフェニキア人で、以後カルタゴ、ローマ、サラセン(アラブ)、ノルマン、スペイン、フランスなど征服者が次々とやってきた歴史を持っています。

パレルモが持つ独特の強烈な雰囲気はアフリカ、アラブ、ヨーロッパの文化が混然となって創り出しているものです。パレルモの黄金時代というべきものは、ノルマン王朝が築かれた11世紀から12世紀にかけてのもの。北フランス、ノルマン様式とビザンチン様式、それにサラセンの文化が現在みる数々の名建築を残しました。

パレルモの雰囲気がよくわかるのは、町の中心部にあたるクワットロ・カンティ周辺の散策です。四つの角の建物の壁面が噴水や彫像で飾られているバロック様式の傑作で、これはスペインのアラゴン家支配時代のものです。

キリスト教とイスラム文化が不思議な調和を見せる建物は、近くのベッリーニ広場にあるサン・カタルド教会カテドラル、椰子の林がアフリカ風な庭園を持つノルマン人の宮殿、サン・ジョバンニ・デッリ・エリミーティ教会など主として、メインストリートにあたるヴィットリオ・エマヌエーレ大通り周辺にあります。

パレルモにいる間にぜひ訪れたいのが、西約8km山間に入った標高300mのモンレアーレです。ノルマン王朝のウィリアム2世が建てさてたベネディクト会修道院で、ドゥオーモ内を飾る見事な12世紀のモザイク、隣接する修道院中庭などシチリア風アラブ美術とキリスト教の融和が素晴らしく、半日は必要です。

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アグリジェント Agrigento

イタリア南部はかつてマーニャ・グレーチャ(大ギリシャ圏)として各地にギリシャの植民地、都市国家があり、その遺跡が多く残っています。その中で最もスケールが大きいとされるのがアグリジェントのものです。

シチリア島の西南海岸のほぼ中央部に位置するアグリジェントは、かつて”アクラガス”と呼ばれ、人口約50万を擁する一大都市を形成していました。哲学者のエムペドクレスを生んだアグリジェントの見どころは、”神殿の谷Valle dei Templi です。

エジプトの”王家の谷”と比較される遺跡群で、地中海を見下ろす丘の上に紀元前5世紀に建てられたコンコルディア神殿をはじめ、ジュビター、ヘラクレス、ジューノの神殿などが並んでいます。最高の観光シーズンはアーモンドの花が咲く春先です。真夏はかなり暑いです。

タオルミーナもしくはパレルモから日帰りで観光か、パレルモからタオルミーナへ車で移動する途中に立ち寄り、観光をするのも良いです。

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シラクーサ Siracusa

シチリアの東海岸、カターニアの南約59kmにあるシラクーサは人口約12万の港町。外観は17世紀バロック様式の建築が目立ち、かつては大ギリシャ圏の都市国家として、ギリシャのアテネと覇を争った歴史を持っています。

幾何学者のアルキメデスを生み、哲学者プラトンが講義した古代ギリシャの遺跡は、市街の西北部に集中しています。ここにギリシャ劇場(紀元前5世紀のもので最もよい保存状態とスケールの大きさで知られる)、かつての石切り場や、昔、牢獄として使われ獄中の声に僭主がきき耳を立てたという洞窟「ディオニソスの耳」があります。

遺跡と同じくらい魅力があるのが、この町発祥の地、旧市街のチッタ・ヴェッキアのたたずまい。イオニア海に突き出た半島のようなオルティージャ島にあり、噴水のある小さな広場や静かなバロックの街並みがあります。

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タオルミーナとエトナ火山 Taormina Etna

タオルミーナシチリア東部、イオニア海に面したリゾート地です。エトナ火山の麓にあるこのリゾートの第一の特徴は、そのすばらしい立地条件。海抜206m、高い崖の上に建てられたタオルミーナの町は、海の眺望がロマンを誘います。

冬でも温暖な気候に恵まれているので、北ヨーロッパの避寒客に根強い人気があります。シチリア島第一のリゾートだけに宿泊施設はデラックスからエコノミーまで幅広いチョイスがあります。人口約一万のタオルミーナメインストリートにあたるコルソ・ウンベルトを中心に動いています。

シチリアの色彩でいっぱいのみやげ物店マジパン菓子などはカラフルで、みどころは夏のシーズン中、イベントが行われる古代ギリシャの野外劇場テアトロ・グレコ(紀元前3世紀)、そしてすぐ下、イオニア海の景観がすばらしい市民公園 ジャルディーニ・プッブリコがあります。海辺には美しの島 イソラ・ベッラや、高級リゾートホテルがあり、ケーブルカーで降りることができます。

活火山のエトナ山は、標高3343m。近年も活発な噴火を繰り返しています。

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セリヌンテ Selinunte

アグリジェントの西約102km。セリヌンテもかつてのギリシャ植民都市国家。地中海を見下ろす静かな丘の上に建つアクロポリスとアポロに捧げた神殿ほか2つの神殿跡がみられます。いずれも前6~5世紀のものです。ここにあった彫刻類はパレルモの考古学博物館でみられます。

セジェスタ Segesta

セジェスタセリヌンテのライバル都市国家として全5世紀頃から栄えたが11世紀初めサラセン人によって滅亡された。その栄光の片鱗を偲ぶ神殿が岩山の上にひっそりとシチリアの強烈な陽光の下、建っています。36本の円柱は純粋な力強い線のドリック様式で全430年に建てられた神殿のあと。山と谷間のパノラマがすばらしく、半円形の野外劇場跡もみられます。

その他の観光スポット

シチリアを西から東へ移動しながら見ると、主な見どころとしては次の観光名所があります。

まず西端にあるのがトラーパ二エリチェの岩山の下、岬にあるこの町の雰囲気はアフリカ的。白壁の四角い家々が眩しいトラーパ二塩業、そしてマグロ漁業の基地として知られる。エリチェの教会と古城まではロープウェイで登れます。

トラーパ二はまた離島グループのひとつ、エガディ諸島へのフェリーや水中翼船がでる港があります。エガディ諸島ファビニャーナ島マレッティモ島レヴァンツォ島の3つの島からなり、野生美とブルーの海が鮮やか。マグロ漁業で有名です。

パレルモの東約70kmにあるシチリア北海岸のチェファルーは古い港町とモダンなリゾートが同居するエキゾチックな町です。フェニキア人によって開かれたチェファルはロッカと呼ばれる岩山の下にある古い家並みと、ロジェ2世が建立させたシチリア・ノルマン様式のカテドラルの対象がドラマチック。

チェファルーの南約140km、シチリア島の地理的中心にあるのがピアッツァ・アルメリーナ。周辺は映画「ゴッドファーザー」のシーンで見た内陸部の自然が広がります。ここを訪れる目的は、郊外カザーレにある古代ローマのヴィッラ(貴族の別荘)にある見事なモザイクです。

最後に東の端、シチリアの玄関口メッシーナの北西にはリパリ島ストロンボリ島ヴルカーノ島サリーナ島など7つの島からなるエオリエ諸島があります。最も観光客に人気があるのは火山があるストロンボリ島。島々へは本島のミラッツォなどから船の便があります。

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