バチカン博物館とサン・ピエトロ寺院の観光について
バチカンは、ローマ観光のハイライトのひとつです。サン・ピエトロ大聖堂と、システィーナ礼拝堂のあるバチカン博物館は、いつも入場に長い行列ができています。
サン・ピエトロ広場から外観ではなく、バチカン博物館や、サンピエトロ寺院に入場の場合、バチカン観光のみで3時間は必要です。混んでいる旅行シーズンでは4時間近くかかる場合もあります。
なお、法王の謁見や、ミサなど宗教的行事によりサン・ピエトロ寺院の拝観ができない場合もあります。
2022年5月1日より職場、ホテル、レストラン、バー、美術館、映画館、劇場、コンサート、ディスコ、飛行機、船、電車、長距離バスグリーンパスの提示が以下の場所で不要となりました。
但し、バチカン博物館のように独自にルールを設定して、グリーンパスが必要とされるところも存在します。(2022年5月1日時点)
バチカン博物館グリーンパスについて (英語)https://www.museivaticani.va/content/dam/museivaticani/pdf/pop_up/green_pass_musei_en.pdf
効率よくポイントを抑えた観光には、日本語ガイド同行がおすすめです。

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バチカン博物館の休館日
バチカン博物館は、日曜が休館日です。ただし、毎月最終日曜は、入館無料の開館日となり混雑が予想されます。

バチカン博物館の2022年の開館カレンダーは、下記のリンクをご参照ください。https://www.museivaticani.va/content/dam/museivaticani/pdf/utilities/calendario_musei.pdf
2022年休館日
日曜 (毎月最終日曜を除く)1月1日1月6日2月11日3月19日4月18日
6月29日
8月15日
11月1日
12月8日
12月26日

バチカン博物館の開館についてのインフォメーション (英語)
https://www.museivaticani.va/content/museivaticani/en/info/tutti-gli-orari.html
クーポラ
クーポラ(教会建築などにみられる、半球形につくられた円屋根)は、高さ地上132.5mで頂上からはローマを一望するパノラマが広がります。
途中までエレベーター利用でも、320段もの階段が続きます。(エレベーター€10、階段 €8) 途中狭くなっている部分もありますので、歩くのが苦手な方や、心臓の悪い方には おすすめではありません。
服装とセキュリティチェック
サン・ピエトロ大聖堂では入口に係員がいて、保安上のためのボディチェックと簡単な手荷物検査、服装チェックがあります。
教会は祈りを捧げる教会や宗教的な施設であり、ノースリーブや短パン、ミニスカート、ビーチサンダルなど露出度の高い服装では入場ができません。また、バックパックなど大きな荷物は持ち込めません。
法王による謁見
サン・ピエトロ広場にて法王による謁見が行われる場合、13時ごろサン・ピエトロ大聖堂への入場はできません。水曜午前の謁見は、09:15開始が予定されています。
謁見についてや、参加されたい場合の無料チケットの入手方法等は、下記のサイトをご参照ください。(英語)
https://www.vatican.va/various/prefettura/index_en.html
https://www.vatican.va/content/francesco/en/events/year.dir.html/2022.html

バチカン博物館の入場予約
バチカン博物館の入場予約は、見学の60日前から、1回に10名までの受付です。
予約にはお名前フルネーム、性別、国籍、携帯番号などを入力します。
バチカン博物館とシスティーナ礼拝堂の場合、入場料17€(大人)の他に 予約料 €4が必要です。
支払いはオンラインでクレジットカード(VISA・MASTER)になります。

https://tickets.museivaticani.va/home/calendar/visit/Biglietti-Musei
バチカン博物館からサン・ピエトロ寺院に移動する場合、登録されているバチカン公認のガイドが予約を取得し通行税の支払いが必要となりました。通り抜けの通行税は、バチカン博物館の入場予約とは別になります。
通り抜けをしない場合は、一度バチカン博物館を出てサン・ピエトロ寺院入場の長い列に並ぶ必要があります。
バチカン観光の主なみどころ

ヴァチカン市国は、国全体が世界遺産に登録されています。聖ペテロ(サン・ピエトロ)が埋葬された地に建つサン・ピエトロ大聖堂は、カトリックの総本山であり、キリスト教世界最大の聖堂建築です。大聖堂を俯瞰した場合、ラテン十字形の姿をしています。
サン・ピエトロ大聖堂
サン・ピエトロ広場
ヴァチカン市国の正面玄関となる巨大なサン・ピエトロ広場は、バロックの巨匠ベルニーニの設計。エジプトから運ばれた巨大なオベリスクを中心に、284本の円柱が楕円形の柱廊を形成しており、その上部は140人の聖人像で飾られています。
大聖堂の建物正面を飾る彫像は、キリスト、洗礼者ヨハネ、ペテロを除く十一使徒の像が立ち並びます。
ピエタ像
聖母が死せるキリストを抱いている像。ミケランジェロが23歳の時に依頼を受け、1498年から2年を費やし制作したもの。
天蓋
バロック建築の巨匠ベルニーニの手による大天蓋は、ミケランジェロ設計の大クーポラ(円蓋)の真下にあります。大天蓋の奥には、聖ペテロの司教座(聖ペテロの椅子)がみえます。
天蓋を支えるブロンズ製の4本の柱には、月桂樹の葉とオリーブの枝がねじれるようにからみつき、裸の子供や、設計を命じた教皇の家紋である蜂が彫り込まれています。天蓋の内側には、精霊を象徴する鳩が描かれ、天蓋上部の四隅には、教皇の象徴である冠や鍵、聖書や剣を持つ天使など。
祭壇の真下には、聖ペテロの墓があり、最も神聖な場所とされています。
聖ペテロ像
聖ピエトロ(ペテロ)の像は、右足の触れると幸福になるといわれています。(最近は近づけなくなりました。)
クーポラ
ミケランジェロが設計した高さは132.5m、直径42mの巨大なクーポラ(円蓋)の中心部には、天使に囲まれた神の姿がえがかれており、16に区切られた窓から太陽の光が差し込みます。クーポラは二重構造で、内側と外側の間に階段があります。クーポラ頂塔にはローマ市内を一望できるテラスがあります。
聖なる扉
サン・ピエトロ大聖堂の正面にはブロンズ製の扉のついた5つの扉口があります。左から、「死の扉」、「善と悪の扉」、中央は旧サン・ピエトロ聖堂から移設した物、次が「秘蹟の扉」、一番右にある「聖なる扉」は、25年に一度迎える成年の初めと終わりに法王の手で開閉されます。次に聖なる扉が開かれるのは、2025年。
