イタリアのアグリツーリズモに泊まる基本情報

- アグリツリズモへ行くおすすめの時期
- アグリツリズモのタイプと選び方
- アグリツリズモへの移動手段
- アグリツリズモへの到着時間
- アグリツリズモとホテルの違い
- アグリツリズモの予約と支払い
- 宿泊施設のカテゴリーと名称

アグリツリズモのシーズン春から秋。冬は休業が多い。
10月にワイン造りのぶどうの収穫を済ませた後、一段落するとオリーブオイル造りに追われる11月ごろは、農家や農園にとって最も忙しい時期です。気温も少し下がり始めて観光客も少なくなるシーズンオフの11月頃から3月~4月頃までは、休業するアグリツーリズモが多いです。春の再開は、毎年変わるイースター(復活祭)の日にちにあわせて変わる場合もあります。
中には通年営業するアグリツリズモもありますが、冬はレストランや店が閉まっている場合があります。
イタリアの田舎を楽しむには、やはり春から秋がベストシーズンです。
アグリツリズモは高級ホテル風から民宿まで幅が広い。
アグリツリズモとひとことで言っても、その宿のタイプは色々とあり、幅が広いです。例えば農家の建物を大改造したお洒落なホテル型、キッチンやファミリータイプがある滞在型、農家の建物の一部を客室に改装した民宿型など。徐々にその違いはわかりづらくなってきています。
ただ、農園が経営する本来のアグリツリズモに共通する点は、部屋数が少ないことです。
その為、ホリデーシーズンは早い時期から欧米人を中心としたの旅行者の予約で取りづらくなる場合が多いです。
アグリツリズモでは車があると行動範囲が広がる。
アグリツリズモは、基本的にその多くが交通の不便な田舎にあり、列車やバスなど公共の交通機関を使わずにアクセスできるところが大変少ないです。
その為、イタリアで車(レンタカー)を運転されかどうかで アグリツリズモ選びや アグリツリズモ滞在中の過ごし方が変わってきます。
イタリア旅行にまだ不慣れな方は、できるだけ簡単な方法でアグリツリズモにアクセスできるところや、事前の送迎車の予約や、英語が通じたりホテルタイプのアグリツリズモをまず体験されてみるのも一案です。
レンタカーを運転できれば行動範囲が広がりますが、慣れないイタリア、日本と異なる道路事情や給油などの問題があります。
特に田舎での運転は、田舎道に街灯が非常に少なく、小さな標識や看板だけが頼りとなる場合がありますので、午後~夕方の空がまだ明るいうちにアグリツリズモに到着されることをおすすめします。
アグリツリズモはチェックイン・アウトの時間に注意。
アグリツリズモや旅行者向けの短期レンタルのアパート、B&B(ベッド アンド ブレックファースト)タイプの宿は、ホテルのようなフロント受付がない場合や、常時スタッフがいない場合あり、チェックインやチェックアウトの時間帯に注意が必要です。
一般的な目安は、チェックインは午後15時~18時、チェックアウトは午前8時~10時ごろです。
アグリツリズモに宿泊する初日の到着時間に合わせて 管理人が部屋の鍵を持ってきてくれる場合もありますが、万一誰もいない場合や、管理人に連絡が取れず中へ入れないケースやもあります。
初日や最終日の時間外チェックインもしくは荷物のお預け、時間外のチェックアウトを希望される場合は、事前に申し出られることをおすすめします。
アグリツリズモでは客室の備品やサービスが限られる。
ホテルタイプのアグリツリズモではない場合、違う点が多くあります。
客室はシンプルで、シャンプーなどのアメニティ類や、ドライヤーがない場合もあります。また、ベッドメイキングや部屋の清掃、タオルやシーツの交換も限られ、部屋にテレビや電話のないアグリツリズモも見受けられます。
現地で利用が可能な携帯電話もしくはインターネット経由での連絡が可能なスマートフォンをお持ちになられることをおすすめします。
また、アグリツリズモでのショッピング、例えば農園の自家製品(ワイン、オリーブオイル、ジャムなど農産物加工品)の購入や、マウンテンバイクや自転車レンタル、食事が現地払いなど、アグリツリズモでの滞在中の支払いにクレジットカードが使えない場合があります。現地通貨で少額紙幣を用意されておくと安心です。
アグリツリズモは予約条件や取消規定が厳しい場合が多い。
アグリツリズモはシーズンオフで客室が空く閑散期以外は 少なくとも2~3泊以上を予約条件とする場合が多いです。
欧米人は週末の土曜日から翌土曜日の1週間単位でかりて休暇を楽しむことも多いです。
一般的に部屋数が少ないという性質上、空室を予約する段階で宿泊料金の一部もしくは全額の前金制(デポジット)を求められたり、デポジットが不要な場合でも 宿泊費の支払い期日や、キャンセル料の対象となる時期が比較的早く設定されているケースが多く見受けられます。